私はずっと悔しかった。

私が今まで相澤くんとしたかったことしてほしかったことを軽々としてきた。

それを笑顔で嬉しそうにこなしてきたこいつは相澤くんのこと好きなのだろうか。私は今さらになってそんな疑問が浮かんだ。

「…ねぇ花沢さんって相澤くんのことすきなの?」

ぽつりと声にだしてしまった。腰が抜けたのかトイレなのにぺたりとすわって下を向いていた花沢さんはこっちに顔を向けた。

「…え?」

なにをいっているかわからないみたいにいってきた。

「相澤くんのこと恋愛として好き?」

天然だったなこの女、馬鹿でも分かりやすいように聞き直した。

「あ…いや…その…………すいません…わかりません…」

とおどおどしながらそう返してきた。


…は?わからない?

あんなに嬉しそうに相澤くんと話してたのに?ほほを赤らめたりしてたのに?

相澤くんは花沢さんを恋愛対象でみてたのに花沢さんは普通に友達として見てたってこと?

…どんだけずるいの?この女、

嗚呼…


助けなきゃよかったって思ったのは私が性格が悪いせい?