キミさえいれば

今、なんて言った?


先輩が。


たもっちゃんが。


お父さんとお母さんの子じゃない……?


「えっ、待って。

じゃあ、俺と凛は……?」


私と先輩はゴクッと息を呑んだ。


「うん……。

本当の兄妹じゃない……」


うそ……。


それって……。


「じゃあ俺達……」


先輩の言葉に、父さんはコクンと頷いた。


「あぁ。

血の繋がりはないから、付き合っても構わないんだよ」


父さんの言葉に、先輩が私の顔を見た。


「凛……」


「先輩……」


先輩の瞳に、どんどん涙が溜まっていく。


すかさず、ぎゅっと抱きしめられた。


「俺とお前……、兄妹じゃなかったんだ……。

よかっ…た。

よかった、凜……っ!」


私の視界も、涙で滲んでいく。


「私達、堂々と付き合ってもいいの……?」


「そうだよ。

結婚だって出来るんだよ」


結婚……?


私達、結婚してもいいの?


「先輩!」


私と先輩は抱きしめあいながら、互いに声を上げて泣いた。


良かった。


私、生きてて良かった……。


先輩とこれからも一緒に生きていけるんだ。


堂々と、お日様の下で手を繋いで歩けるんだ……!