キミさえいれば

ハヤト君から助けてもらったあの日以来だから、こうして身体を触れ合うのは約1ヶ月以上ぶりになるけれど。


私は待ち望んでいたのかな。


こんなにも身体が敏感に反応して、燃えるように熱くなって。


でも、それは私だけじゃないみたい。


今までだって充分愛されていたけど、今日の先輩はそれに輪をかけて、さらに熱く深く私を愛してくれる。


これは、たもっちゃんの思いも加わっているからなんだろうか?


時折見せる先輩のセクシーでせつない顔が、私を余計に高ぶらせてしまう。


私の家のパイプベッドとは違い、柔らかい先輩の家のベッドは、私達の動きを優しく受け止めてくれる。


先輩の熱い息遣い、私の甘ったるい声、動くたびに鳴る衣擦れの音、触れ合い混ざり合う互いの音が、このモノトーンの部屋に吸い込まれていくよう。


もう二度と、こんな日が来ないかと思ってた。


嬉しさと感動で涙が溢れて来る。

 
先輩は私を抱きながら、揺れる身体で私の涙を唇でそっと拭い去ってくれる。


お互いの愛を充分に確かめ合ったその後は、火照った身体が冷めるまでそのままベッドで抱きしめあった。