「ねぇお母さん」
「えっ何?」
ピンポン
あっ言おうとしたのに、邪魔が入った。
「私が出る」
「何怒ってるの?」
そうだ、なんで怒ってんだろ?
誰だろって思い、覗き穴から見たら……
「龍兄」
と、いいドアを、バンって、勢いよく開けると、龍兄がビックリしていた。
「相変わらず元気…じゃあないな」
「えっ元気だよ…な、なんで?」
「元気じゃあないだろ。」
「へへへ」
私が笑いながら頭をかいた。
この龍兄って言ってるのは、龍兄こと、橘龍……うわこの名前を見ると頭が痛くなる。近所のお兄ちゃんだ。私はこの龍兄が大好きだ。
「まぁまぁ、立ち話はよして、入りなさい。」
「はいお言葉に甘えまして……おばさんこれ俺のお母さんが持って行けと言われたので」
「あら、わざわざありがとうね」
「入って、私の部屋」
「はいよ……」