「同じ匂いがする・・・」


思わずボソッと呟いてしまった。



もちろん、柚我君のことだ。


(同じ匂いがする・・・)


似たもの同士って意味で。

この感じはなんだ?



「まあ、いいか」


関係ないし。
 向こうのほうが早く死ぬし。


教室の前では、
 先生が話していた。


「それでは、数学の授業を始めます」