…あの日から1年はたっていた。
私はこの1年間で先輩がどんな人なのかをしった。
まず彼女がいること。
この彼女は同じ学年の原谷萌奈。
この子は私の学年でもモテている…。
だからこの子から先輩を奪うなんて、恐ろしいことは出来ない。
「おーい、夏実??おーい!!」
「ほぇ?」
「なに魂ぬけてるような声だしてんの笑笑」
「だって…。あ、ねっ!ゆず!」
「ん?」
「今日さ駅前のクレープ屋いこっ♡」
「仕方ないなーいいよ!」
「よっしゃ!」
でも私は先輩に彼女がいてもいい。
片思いはいつか両思いになると信じているから…。