「……毎朝一緒に行ってた友達に
君が入院中ってこと教えてもらった」
「………」
「……俺、大学受かったらしたいことある」
「……?」
「…医学部なんだ、志望」
「………」
せんぱい、俯かないでこっち見て
つん
せんぱいの袖引っ張ってみる
「………君のこと、一番に治すから
だから、その……」
「…まってくだ…さい」
「え?」
「…その、続きは…言わないで…下さい」
「…わたしが、治ったとき聞きたい…です」
「…わかった。じゃあ、俺が絶対治すから。
どんな医者よりも早く…。」
「……せんぱい
ありがとうございます
わたし、未歩」
「おれは、拓海」
「……何年も、待ってるね」
