「は?」

「由葵にだよ。由葵を傷つけただろ。」
達川くんはすごい剣幕で怒りをあらわにしていた。


「しかたないもん。私も我慢してたんだよ。」


「そんなんじゃねぇよ!お前の事を由葵は親友と思ってたんだよ。」


手首がきりきりと痛む。


「だから何よ!?」

「お前の方が、由葵を親友と思ってなかったんだろ。」

「ちゃんと・・・思ってたって!!」


力任せに握られているようで、だんだん力が手首にこもる。


「信じてなかったんだろ・・・?」

「信じてて、大好きなんだよ!!」


達川くんは理解できないという顔をしていた。

「じゃあ何で由葵にこんなことをしたんだ!?」