達川くんと由葵は小学校の高学年の頃から仲が悪くなった。

最初は遊び半分で達川くんが私をからかって遊んでいるのを由葵が見たことが原因だった。
由葵はそれから怒って、達川くんとケンカばかりしていた。
ある日、達川くんが由葵を傷つける一言を言ったらしくて、ストレスで学校を休んだこともあった。

私と達川くんの仲も、もちろん悪いのだけど･･･。



由葵は達川くんをずっとにらみ続け、やがて口を開いた。

「ちょっと、なんであいつがこのクラスなのよ！名前も呼びたくないんだけど。」

口調は、いつもと変わって強く激しくなっている。



達川くんは、そっぽを向いて言い放つ。
「うるせー。こっちだってそう思ってんだよ。話しかけんな。」


由葵はくやしそうに唇を噛んだ。


私は、これからがちょっぴり不安になってきた。