「あぁ、うん聞いてたよ。」
私が返事をする。
「よかったー!なんか眠ったように動かなくなったから心配で・・・。」
由葵は本当に心配してくれていたようですごく心が暖かくなった。
「あはは。でも、殴られてよかったよ。目が覚めた。」
私がおどけて言う。
「何よ?強がり!!」
由葵は私の本質を見抜いている。
まぁ、お互いの事だけど。
「私、もし男なら由葵を好きになってたはずだよね・・・。」
ふと思っていたことを口に出す。
あぁ、ドン引き決定。
「ありがとう。結実。嬉しい。」
由葵は優しく微笑む。
私の心に荒く巻かれている包帯を由葵がひとつひとつ解いてゆくような変な気分だった。
由葵は、大切な大好きな友達。
私の親友・・・。

