数名の男女がすれ違うたびに、私たちをちらちら見ていた。

上級生もうろついていて少しだけ怖かった。


私は由葵の制服のそであたりをちょんと引っ張った。
中学校には違う小学校の人も入学してくる。
だから、とても怖いのだ。

私は極度の人見知りで、しかも恥ずかしがり屋。

由葵が居てくれなかったら・・・私はきっとダメになってしまう。

それほど由葵の存在は大きいもので、由葵が居ない生活なんて考えられない。


クラスにつくと由葵が少しムッとしたような表情をした。
私は何かと思い、由葵の視線の先を追う。

そこには・・・


由葵の大嫌いな男子、達川亮介が居た。