PINKY DAYS

チャイムが鳴り響くと同時に、保健室のドアを激しく開ける音がした。

ぱたぱたと走る音。
誰?由葵、それとも瑠香ちゃん?

そう考えていたらカーテンがザーッと開いた。
そこに居たのは、やっぱり由葵だった。

「結実~~~、大丈夫!?うわああぁ!!生きててよかったあぁっ」

「そんな、大げさな~。だいじょうぶだよ。で、このほっぺの原因は何なのかな?」

「ウチと達川がちょっとケンカしそうになってね。慌ててウチが避けたら、後ろに居た結実に当たったんだよ。」

「ケンカの原因はー?」

「あ、それは話が長くなるからダーメ!後でね。」

「由葵、次は移動で理科だよねぇ?」

「そうだよーッ!じゃ、そろそろ行くわ!」

「いてらー。」

元気よくドアを閉めていった。

少し体と心が軽くなった気がする。


寝ようかな。


そう思った私は布団にもぐって目をつぶった。