PINKY DAYS

私は、保健室の消毒液臭い匂いの中で目を開けた。

白いカーテンは、窓からの風にあおられてふわっと揺れていた。
窓からは初々しい若草色の新芽が見えた。

国語の時間の後、国語は4時限目だったから・・・。
時計を見上げる。
今は5時限目の終わりあたりかな。

授業中だから、割と静かな保健室だった。


私は目をこすり、ひとつあくびをした。

そして、ほっぺたに湿布が貼られているのに気付く。
ぺたっと手を頬につけるとやはりじ~んと痛みが走る。

うなじをさする。
こっちは大丈夫みたい。

話には聞いていたけど首の後ろって本当に気絶するんだなぁと実感した。


でも、まさかこんな事になるとは・・・。


というか、誰か私の分のノートとっててくれたりするかな・・・。


私は自分でも意外に冷静だなぁと思った。
まぁ、小学校の3年の時には階段から落っこちたし。
体が弱かったから点滴打ったりもしてるし。

それなりに波瀾万丈だったのがきいてるのかも。