PINKY DAYS

「結実ー!ねぇねぇ!」
「おーいっ♪結実ちゃん!」

「ん?何?由葵と瑠香ちゃん~?」

「さっきの国語の時間さー、カサカサって音が聞こえたりしたんだけど何してたの?」

「あー、あれはねぇ。達川くんに紙飛行機を飛ばしたんだよ」
私はばれない程度にけろっと嘘をついた。

横目で達川くんに視線を送る。

「あはーっ!まじでっ!?」

「あはははははっ!!いい気味ッ!」
由葵は達川くんの方を見て指を差して大笑いしている。
さ、さすがに笑いすぎだって・・・。

瑠香ちゃんはつられて笑っている。

おしとやかに歩いて、紗英ちゃんが私の隣に来る。
私にしか聞こえない小さな声で、初めて私に向かって言葉をかける。

「今日、メールするね。相談したいことがあるの。」

私はすぐ、「うん、待ってるね。」と答えた。

あれ?由葵の高笑いが止まった。


何かあったのかも・・・。


私は振り向いた。