国語の授業中、つい私は窓から空を見上げていた。

ぼーっとしていると、コツンと後ろ頭に何かが当たる。
だるかったけど、ゆっくりと頭に当たった物を見たら紙飛行機だった。

隣の達川くんはあちゃーといった顔をしてぷいっと横を向いた。

私はその紙飛行機に落書きをしようかと考えて、飛行機を開くと・・・。


荒々しい字でこんな事が書かれてあった。


“俺さ、由葵に嫌われてるんだよな?”


・・・勘づいた。女の勘というものかな。


達川くんは由葵が好きなのかも、と。


そっぽを向いて話すのは顔が赤くなるから。
口調が由葵のときに強くなるのは、照れ隠し。


そうだとすると、なんだか達川くんが可愛いなぁと思う。



男ツンデレ萌え。需要多いんだよ・・・とオタクな妄想をしてしまうほど。


さすがに、オタク過ぎ・・・?と私はふっと微笑をうかべた。