PINKY DAYS

「はぁ、はぁ、ぜぇぜぇ・・・。」
私は、教室の机に突っ伏して呼吸を整えている。

「もー結実ったら。大口叩く割にはこれっすか。」
由葵はあきれたような顔でこっちを見る。

「だってさーー、でもさーーー。」
ぶーぶー文句を言ってたら、由葵の顔はいつの間にか赤面していた。

うぷぷ。可愛いーー。

「ん?由葵ちゅあーん。どうしたんでしゅかー。」

にひひっと気色悪い笑いを私はして由葵の視線の先を見る。


達川亮介、だ。


「なんでもないってば!!結実っ。」
由葵は睨みを利かせて言う。

「なんでもなくないでしょ?」

「だーかーらーーー!!」
由葵は顔を押さえて必死で反論する言葉を探している。


達川くんはこっちを向いて言う。
「平山、俺に彼女できたんだぞ。」
少しばかり達川くんの頬も赤い。

「うん、知ってる。」