PINKY DAYS

私は、由葵の家の玄関前に立つ。

由葵は涙ぐみ、口を真一文字に結び泣くのをこらえていた。



「由葵、私たちまた友達としてやり直せる?」

「・・・うん。私はひどい事しちゃったけど・・・結実がいいなら。」

思わず、由葵に抱きついた。



由葵はきょとんとこっちを見てびっくりしている。

震える由葵の手が私の頭に触れる。

私はいざというとき、人に甘えることが下手。強がってばっかりいる。

そういう肝心なところを由葵はわかってくれているんだなぁ。

心のどこかであったかい気持ちが生まれる。





暗い・・・群青の空に、私たちも飲み込まれた。