A SONG FOR


楽しかった。だけど…


「明日のスケジュールは朝9時からラジオ番組の収録、その後 11時半からお昼のバラエティーに出演、2時から歌番組の収録の収録、5時40分に生放送の歌番組、…」

ペラペラと説明されるスケジュール。


なんか… なんかちがう。

気のせいかな?


「紫苑ちゃん?」 ハッ

「いえ…」

「大丈夫? ボーってしてたけど」

「いや、すみません」あははは… と軽く流した。

「明日からはかなりハードなスケジュールだから、睡眠不足になるかもしれないけど体調管理には気をつけてね。」

「はい。ありがとうございます! では失礼します。」
都内のホテルのエントランス前でマネージャーさんが運転する車を降りた。

「じゃ、明日は朝6時には迎えにいくからね〜。」

「はーい!お願いします! じゃあまた明日!」

車を見送った後

つい、ため息がこぼれた。