初のステージを終えて、生放送の歌番組の収録も終わって、あたしはテレビ局内の楽屋で荷物をまとめていた。


今日はもう1つ仕事がある。

まだ時間あるし、トイレ済ましてこ


楽屋のすぐ近くのトイレに向かった。

ドンッ…





誰かと軽くぶつかった。

「あっ… すみませ…」

顔を上げると、衝撃が走る



「ユードー⁈」

その男は気だるそうな顔で、

「ッんだよ俺にぶつかってこれるなんてエラソーだなあんた。」

超カンジ悪ッ⁈

その男の名は 遊堂 光ー… 《ユウドウ ヒカル》