ワアァァァァァァァァァァーーーーー‼︎

拍手と歓声が上がって

彼女ー… 神尾紫苑は無事 歌い終わった。

俺はステージの裏で密かに拍手した。

すごい。

あの日の確信はやはりー… ホンモノだったのだ。


彼女は天才だ。

今日の初ステージ
こんなのはまだ序章に過ぎない。
彼女の瞳は希望に満ちあふれていた。
できる。コイツなら、できる。

近い未来、トップまで登りつめることをこの時すでに俺は予想だにしていた。