「私が、ね」


「うん」



「でも、そんなことしてくれるのかな?」




そんな彼カノっぽいこと…。





「言えばいいじゃん。それも“全て”に入るから」



「うん…そうだね。誘ってみる」



「よし、じゃあ幸運を祈ってるよ」




ピースサインを見せる遥に、心から感謝した。











放課後。



ドキドキして、気を失いそうっ。


だって、今…教室に二人っきりだから!




波岡くんとね。





「で、話したいってなに」



目の前にいるのは、無表情の彼。



他の女の子には、あんなに笑顔なのに…っ。



やっぱり、私が嫌いなの?