その日家に帰ってすぐ、遥に電話をした。




今日のこと、全部話した。




電車に乗って、遊園地に行ったこと。




絶叫系からコーヒーカップまで乗ったこと。




お昼ごはんを食べながら、他愛もない話をして笑いあったこと。






……観覧車の中で、告白されたこと。




全部、うんうんって遥は聞いてくれて……。




『返事はすぐじゃなくていい。……ていうか、俺の方がすぐじゃないほうがいいかも』




なんて切なそうに笑う森田くんを思い出して、それも話した。






「……どうしよ」





『すぐじゃなくて、いいんでしょ?……考える時間くれてるんだもん。とことん考えちゃいなよ。あ……もう返事が決まってるなら別だけどね?』




「うん……」




『なんかあったら、私にいいなよ♪』




「うんっ」




遥からの心強いエールを受け取り、電話を切った。