君の気持ちを知りたい

「……わぁ~、だんだん高くなってくー!」




「そりゃあそうだろうなー」




「……綺麗~」




上から見る夕焼け色の街並みは、とても輝いて見えた。





「なぁ、辻村~?」




「……んー?」




「……」




よんだくせに話さなくなったもんだから、私は視線を外から森田くんへと移す。





「……えっと、なにかな?」





森田くんはうつむいた状態で、黙り込んでしまっている。





いったい、どうしたんだろう。





「……森田、くん?」




「……あのさ」




「うん……?」





やっと話してくれそうで、ほっとする私。