君の気持ちを知りたい

そうこうしているうちに、家についた。





「あ、えっと…私の家、ここだから」





「へーえ、立派な一軒家」




「あ、そう?ありがと」




「じゃー、俺、帰るな!」




「うん!また明日」





ひらひらと森田くんに手を振り、家に入った。





楽しかった。




ただ単純に楽しかった。





森田くん、いい人だなぁって、そう思った。






…だけど。




もしこれが波岡くんとだったら…って、考えちゃう自分がいる。





もう、別れたんだよ?