「おはよう!!」



「…おはよう」



「夢羽?…ど、どうした?家に迎えに行っても、先に行っててとか言うし」






元気のない私を見て、明らかに動揺している遥。






「あとで話すよ」



「…無理、しないでね?具合悪いとかあったら、すぐ言って?」



「うん。…大丈夫」





「そっか」とだけ言うと、遥は読みかけの本に視線を落とした。











昼休み。



私の中でいろんな気持ちがあふれてしまいそうで、勢いに任し昨日のことを遥に話した。



途中から、なんだか涙が出てきて…。



「ここじゃ目立つから、ね?」と遥に屋上へ連れてこられた。





屋上には、私たち以外、誰もいなかった。