「いやー、突然でびっくりしたよ。君、すごいいい声してるね。」 お客さんは、すごく盛り上がってくれた。 すると、去っていくお客さんの中で、たった一人残ってる人がいた。 「君・・・名前は?」 「た、高野百合です。高校生です。」 「高校生ーか。私はこういうものだ。」 その人は、緒方慶介という人だった。 名刺を見て、百合は、目を丸くした。 「ABCmusic??」