どうしよう
このまま出られないのかなそんなの嫌だよ
そう思い私は出来る限りの声で叫ぶ

「誰かーここから出して!」

何回も叫ぶが助けはこない

もう無理なんだな
そう思っていると急に目の前が明るくなる

「春真?」

いや違う

「陽人」

「大丈夫?早く帰ろう」

「うん」

私は陽人の助けを借りて教室までの道を歩く
本当は春真に来てほしかった

「春真がよかったんだろ?」

「………うん…」

「僕でごめん」

「ううん謝らないで
陽人が助けてくれたから助かったんだよ」