春夏秋冬ー君と過ごした一年間ー

これで僕が自分の胸を刺したらー…


僕は手元のナイフに目をやった。


母さんは後悔するだろうか。


何であのとき僕の側にナイフなんかおいたんだろうって。


自分を責めて、泣き叫ぶだろうか。


そう思いながら、ナイフの尖った先端を胸につき当てる。


真っ赤に染まったシーツに、血だらけで倒れている僕。


母さんはー…そのときどうするんだろうか。


その先を考えたら…ナイフを持つ手に戸惑いを感じた。


けど。


ふと病室に入ってくるときの母さんの泣きはらした目が、脳裏をよぎった。


僕が母さんに辛い思いをさせている。


僕はナイフを持つ手にぐって力を込めた。