春夏秋冬ー君と過ごした一年間ー

僕が入院するようになってから、ずっと僕を担当してくれている看護婦の西野さん。


西野さんは僕が寝転んでいるベッドに来ると、「着替えしましょうね」と言って僕の服を脱がせ始めた。


僕の体はだいぶ弱りきっていて、着替えも一人じゃ出来ない状態になっていた。

母さんは僕が看護婦さんに着替えさせられている途中、何度も何度も話しかけてくる。


「今日ね、パートのね」


とか、


「今日の桃は甘いのよ」


とか。


だけど僕は、


「帰って」


そう言った。