キミの笑顔が大好きだから。


恐る恐るうっすらと目を開けると、そこには私よりはるかに背が高い人の背中があった。



さっきまで目の前にいた先輩達は大きな背中で隠されていて見えない。


まるで、私を不安から守ってくれるように。






「祐……くんっ!?」

矢口先輩が焦ったような、信じられないといったような声を出した。



祐くん…?

桜井くん!?


横から顔を出してみると、桜井くんが矢口先輩の拳をキャッチしていてくれた。