キミの笑顔が大好きだから。

「水沢さん。」







後ろから突然声をかけられて、びっくりした。




…矢口先輩。



「あたし、最近、祐くんといい感じなの♪


まさかとは思うけど……

今さら、佐々木麗華たちと仲良くする気なんかないわよねーぇ?

だってあんた、最低だし。」




……最低なのは、自分が一番分かってるって…。


友達に隠し事してるんだもんね。


避け続けたりして。
ほんと、最低だよね。


でもこれ以外どーしたらいいかなんて分かんなかった。




「…ねぇ


あんたさ、考えたことなかったの?


佐々木麗華はモテるじゃん。もちろん、祐くんも海斗くんも。


あんたは、3人につり合わないんだよ。分かる?

モテる人たちの中に、あんたみたいなのがいて良いわけないじゃん。



あんたみたいなのが、祐くんに近づいて良いわけないじゃん!」












……もう、やだよ。



みんなそう思ってたのかな。


麗華も

松田くんも



……桜井くんも。




私なんかが、一緒にいて良いわけなかったのに。





そんな当たり前のことに、今さら気づくなんて。