そこへ、桜井と松田が来た。


すると松田が、

「なぁ、麗ちゃん。
はーちゃんも心配だけど、桜井もかなりヤバい。

あいつが、あんなに分かりやすく反応するの初めてみた。

よっぽど、はーちゃんが心配みたい。」



と、控えめに囁いてきた。


「……みたいだね…。」


私は、桜井とは所詮高校からの付き合いだけど、見ればすぐ分かる。



あれだけモテるのに、気取ってなくてみんなに平等。


困ってるやつをほっとけない性格だからモテるんだけどね。



春琉こと目で追ってる。



……たぶん、本人も無意識だけど…。



春琉は、みんなに心配されてるのに気づかないほど無神経じゃない。


むしろ、そうゆうのには私より敏感かもね。


あの子たまに、1人でなんでも抱え込もうとするから…。



あんなにちっちゃいのにね。


心配でしょうがない。




なにがあったの、春琉……。





異変
side * 麗華 end