まるで、雑誌から出てきたような男の子。


『祐くーんっ!!!!』

『きゃぁーっ!』


ん?
祐くん?


“祐くん”と呼ばれたその“彼”は、


私から遠い遠い世界にいるような人でした。


「ひゃー。すっごい人気ね。あの人、結構カッコいいよねっ!!!」

なんて、理想が高い麗華までもが感心している。


(まだ入学したてなのにスゴいなぁ...)



女の子達が、きゃあきゃあと騒ぐ様子をぼぅっと眺めていた。