次の日。


毎日毎日、変わらない様子の春琉に、少し変化があった。




朝練が終わる頃かな、と思って、廊下を眺めたら、春琉が珍しい人と話していた。





え…っと

たしか、3年生の、
矢口美音 (ヤグチミオン)
先輩…だったかな?


矢口先輩は3年生の中でも目立つ先輩だから、名前ぐらいなら知ってる。



なんで、春琉が矢口先輩と?


そんな疑問が沸いたとき、会話が終わったようで、春琉が教室へと向かってきた。



「はーるーるっ!
おはよ!!」


あたしがなるべく明るく挨拶をしても…



「ぁ、おはよ…」

小さな声で、またあの作り笑顔で、目も合わせずに教室へと入っていく。




これも、毎日のこと。






はぁ…

ほんっと、どうしちゃったのよ。