お昼になると、お弁当を持って立ち上がった春琉を、桜井が腕をつかんで止めた。


いつも4人で、松田と春琉の席で食べてるから、このぐらいならいーよね?


お昼まで、あたし達を避ける必要ないよね?



つかまれた春琉は、一瞬目を見開くと、ここ最近の作り笑顔に戻った。



ムードメーカーの松田が楽しい話をしても、春琉が大好きなクレープの話をしても、作り笑顔のまま。





そんな春琉を、桜井は切なそうに見ていた。