中学のころから陸上一筋だった俺。


正直、なぜ走るのかと聞かれると、はっきりとは答えられない。




理由は人それぞれかもしれない。


誰かのために走る人、自分の限界を試す人、ただ単純に走るのが好きな人、周りの声援に答えたい人……



そのどれもが正解であって、間違いじゃないと思う。




俺が今走るのは、陸上が好きだから。

その他に理由なんてなくて、今は“好きだから”という理由だけでいいと思う。


無理に理由を探す必要なんてなくて。


走っているうちに、そのうちみつかるもんだと思う。



だから今は、とにかく走り続けたい。



そこに理由なんてなくても。




走っていると、1秒、いや、0.1秒の重みを知らされる。



タイムを1秒縮めることがありえないくらい難しい世界だ。






たぶん、俺は陸上のそんなところに魅力を感じたんだと思う。