side * 祐輔







走ることは、自由になること。









走ることは、風と一体化すること。










走ることは、自分と戦うこと。













―― 走ることは、
真っ直ぐに自分と向き合うこと。













― そう、微塵のごまかしも偽りもないありのままの自分を試すこと。












自分に勝てるのも、自分を越えるのも、自分自身。










真の敵は、自分自身。










俺にとっての陸上は、存在意義そのものだった。









― It is the world of only one second to run, and fight.


(― それは、たった1秒の世界で戦うこと。)