キミの笑顔が大好きだから。

「次は、男子100mです!!
男子は集まってください!」

男子部員集まって来る中、光先輩がこちらへ走ってきた。


「春琉、女子の短距離はどうだ?」

と聞いてきた。

「はぃっ…!
えっと、断トツで早かったのが、郁美先輩でした!

1年生の真緒ちゃんも早くて、これからに期待できそうです!!」


「やっぱり、女子の短距離は郁美かー…!

それにしても春琉、お前スゴいな。」


そういって、頭をポンッとされた。


「え…?
私は、何もしてませんよ?」

「まだマネージャーになったばかりなのに、俺以上に部員をよく見てる。

俺は春琉がマネージャーでよかったよ。」

と、笑いながら言った。


”春琉がマネージャーでよかった“

そのひとことが本当に嬉しくて、涙がでそうになった。


(もっと…
もっと、がんばろ…!)


嬉しくなった私は、男子100mをはかり始めた。