キミの笑顔が大好きだから。

「始めは、100mからです!
女子から始めますので、3人ずつスタートラインについてください!

私がいる位置がゴールなので、“よーい”の後の笛がなったら走ってきてください!」



私は、なるべくみんながやりやすいように精一杯マネージャーの仕事をこなそうと思った。


(おどおどなんてしてられない。
部員のみんなは、私よりもっともっと頑張ってるんだから!)


始めの3人がスタートラインについたのを確認すると、大きな声で『よーい!!』と叫んだ。


笛が鳴るのと同時に、走り出してきた。



ゴールラインを踏むと同時にストップウォッチを押して、タイムを確認する。


それを何回か繰り返すと、女子100mのタイムがはかり終わった。



走り終えた女子部員たちに、結果を伝える。

「1位は、3年生、郁美先輩

2位は、3年生、梨花先輩

3位は、1年生、真緒ちゃん」


1位の郁美先輩というのは、スプリンターの先輩。


(さすが郁美先輩だなぁ…)