キミの笑顔が大好きだから。

俺は咄嗟に、水沢春琉を抱き締めるように包みこんで避けた。


『..っ!?』


鉄が崩れ落ちる音とともに、顔を歪めた水沢。


俺が水沢を後ろから抱きしめて座っているような体勢になった。


水沢は軽く振り向くと、
涙目で

「さ..くらい..ゆーすけ..」

と。
俺の名前を呼んだ。




(この子、かわいいな…)


涙目の水沢は耳まで真っ赤にしていた。
石鹸のようないい匂いがする。


「っ、あ!
ごめん!!!」


俺は抱きしめていた腕を離した。


(やば…)

他の女の子とは明らかに違う水沢を、不覚にもかわいいと思ってしまった。