キミの笑顔が大好きだから。

最近の練習は、前より一層熱がこもったように思う。


「春流〜!」


「はーいっ!」




練習を観察しながらグランドの整備を行っていた私は、2年生の亮太先輩に呼ばれた。




幅跳びに出る美紗先輩と亮太先輩は、2人でフォームの練習中みたい。




「今から俺と新川先輩跳ぶからさ、記録はかってくんね?」




「はい!分かりました♪」








「美紗と亮くんの今までの記録で、いつのやつが一番だったかな?」




はかっているときに聞いてきた美紗先輩。



クリップボードに記されている記録やタイムをたどった。





「美紗先輩は……
あれですね!今年の一番最初の大会のメンバー選考のときにはかったやつです!


亮太先輩は…終業式の前の日の放課後のやつです!」




「やっぱりかぁ〜!

あのときは、美紗なんか調子よかったし。


亮くんはそのとき、夏休みだ〜!とか言ってテンション高かったもんね♪」






美紗先輩の言葉に、恥ずかしそうに目をそらした亮太先輩。





ふふ、やっぱり陸部は仲良いなぁ♪




それから先輩達は、お互いに気づいたことを言い合っていて。



積極的に練習していた。