キミの笑顔が大好きだから。



私たちの学校から渋谷までは、電車で15分ちょっとくらい。



平日のお昼時ということもあってか、いつもよりも車内は空いていた。





私と麗華が隣合わせで座り、その目の前で桜井くんと松田くんがこっち向きでつり革に掴まって立っている。




私は座れなくてもよかったんだけど、松田くんが「レディーファースト〜♪」なんて言うからお言葉に甘えた。







あの先生はどうだとか、誰と誰がいい感じらしいとか、他愛もない話をしているうちに渋谷へと着いた。









「腹へった〜っ」


今にも倒れそう、なんて冗談を言ってる松田くんの意見で、とりあえずご飯ということになった。









「なに頼む?」


駅ビルの中のレストランに決めた私たちは、メニューを決めていた。






わー、おいしそう…!

どれにしようかな…。




「俺、カレー♪」


いち早く決めた松田くんは、カレーが大好物みたい。


「あたしは海老ピラフ♪」



麗華は、海老ピラフが大好物なんだよね。


いつも遊んだときは必ず海老ピラフだもん。




「俺はハンバーグ!」


桜井くんは、ハンバーグが大好物みたい。




なんかみんな、好きな食べ物が定着してるなぁ……。



「春琉はもちろん?」


そう聞いてきた麗華に




「オムライス!」


ニッコリと答えた。



オムライス大好きなんだよね〜♪