キミの笑顔が大好きだから。


「だって、はーちゃんが俺らのこと"美形"って言ってくれたんだよ!?

嬉しいじゃ〜ん♪」



「ありがとね、春琉♪

春琉もかわいいわよ?」



「はーちゃんかわいいよ〜♪」




「そんなことあるわけないよ〜」



みんなお世辞なんて優しいなぁ…!



「祐輔は?

はーちゃんかわいいよなー?」


松田くんが、今まで口を開いていなかった桜井くんに話を振った。



「へ?」


びっくりして桜井くんを見ると、顔を赤くして手首を口元にあてて私を見下ろしていた。




「そんなこと…「ん、かわいいと思う。」」





桜井くんは私の言葉を遮って、私を見て、はっきり言ったんだ。








―― ドキッ



あれ?


あれれ?



松田くんと麗華にかわいいって言われてもドキドキなんかしなかったのに。





桜井くんに言われると、ドキドキ…する?



顔も熱い気がする……。

夏のせいかな?





なんで、桜井くんだけ…。




「〜〜ッ!
はやく遊び行こっ!」




前を向いてそう言った桜井くんの背中を見ながら、不思議に思った。