しばらくすると、水沢がニコニコしながら戻ってきた。
「おかえり、春琉。」
「ね、はーちゃん?」
「んっ?」
本題に入ろうとした海斗の方を見て、水沢は首をかしげた。
「颯くんのこと、"好き"?」
あえて"好き"を強調したのかよ……。
「颯くん?
好きだよー?」
「ッ!」
マジかよ……
水沢、北山が好きなのかよ。
「はーちゃん、それって"恋"?」
「恋……?
颯くんは幼なじみだもん!
大好きだよ!」
あ
そーゆうことか。
「はぁ〜〜……」
安心して息を吐いた俺を見て、ニヤニヤする佐々木と海斗。
首をかしげてる水沢。
…ほんっと水沢には狂わされるわ。
