「ねえ、春菜。」


隣で漫画を読んでいた春菜は、いいシーンなのか目を漫画に落としたまま返事をした。


「飛鳥…ってだれ??
大河が言ってたの。」



「あすか?あ、大河の妹だよ。
一つ下のうちらと同じ学校にいる。
かわいいけど性格ゲスくてうちらめっ ちゃ嫌いだったじゃん」



言葉を投げ捨てるかのように言った。





「私ってどんな子だった?
性格悪かった?」

「うちが親友なんだよ?
いいやつに決まってんだろ。」


嬉しいけど、春菜の見た目は世間の 言う清楚系からは程遠かった。
顔はハーフのように彫り深い顔だが
髪はふわふわの茶髪に毛先をピンク
で染めていて、ピアスはいつも同じ
ものを付けていた。
私服は可愛らしいものの、制服は完 全に着崩している。

この前も反省文を書く用紙らしき紙
に先生の似顔絵を書いて遊んでいた


綺麗で美人、スタイル抜群の春菜は
気が強いのがネックなのかクラスで は『高嶺の花』のような存在だと竜 二が教えてくれた。


彼氏が欲しい欲しいとわめく割り に何人にも告られるが振り続けて きた。

でもいつか春菜がすごいかっこい い男の人を連れてくるのだろうと 思うと楽しみだった。