「このハンカチ見て思い出した。このハンカチ、俺のお気に入りだったから」 キレイな指で私の涙を拭う。 「1年前、駅で助けた子でしょ?」 私は激しく首を縦にふる。 「俺さ、手紙来なくてすげぇ寂しかった。」 そんな事思ってくれてたんだ・・・ 「好きだよ。」 茶色の瞳が私を捉える。 「先パイ・・・好きです」 泣き崩れる私を先パイは優しく抱きしめ続けてくれた。