そしてまたヒロトの攻撃
『あんたはただ単に嫌だったんだろ!独りが』
ヒロト「っ、なにがいいたい?
口を動かす暇があるなら手を動かせよ」
『あんたが拳銃を使い出して黒薔薇をめちゃくちゃにしたのも、今、幹部や副総長を作らないのも。本当は羨ましかったんだろ!?
黒犬たちが!!!!』
そこでピタッ止まるヒロトの手。
その表情は悲しそうで辛そうで。
ヒロト「お前に……お前に俺の何が分かる!?ずっと独りだった俺の何が!」
『分かるわけねぇ!あんたが動こうとしないから!自分から壁を作るから!!!
分かろうとしても分からない!』
ヒロト「うるせぇっ!」
ドスッ
ヒロトは思いっきり顔を殴った。
頬は切れて血が出てきていた。
油断した。
『あたしが分かるのはあんたが過去の私そっくりなことと!闇持ちなことだけ!』
真っ赤なパーカーの袖で
切れた部分を拭った。


