それから30分、私が手を出すことは1回もないまま体力だけが消耗していった。
黒薔薇はザワつくかもしれないけど、
桜蘭は普通。龍王もちょっとザワついてる。
手当を終えた下っ端たちも中央に集まった。
『はぁ、はぁ…』
ヒロト「はぁっ…はぁっ…」
お互いたったまま動かない。
私はもともと余計な喧嘩をするのが嫌いなの。
出来るだけよけて一発で終わらせたり
そんな感じなんだけど、ヒロトはそうは行かないんだ。
ヒロト「ったくよ…。お前もあの下っ端らと同じかよ」
『はぁ…っ、どう言う意味だ?』
ヒロト「ヘタレって事だよ!へた…」
言い終わる前にヒロトの顔を殴った。
ヒロト「っ、なんだよいきなり!?」
『今度下っ端の事けなしてみろ。
次は一発じゃすませねぇーよ。』
ヒロト(こいつ、目つき変わってやがる!)
私のことは何を言われようが構わない。
でも、下っ端達のことをいろいろいう奴は許さない。


