翔「うーん、とりあえず倉庫戻るか?
もう夕方だし」


雅「それがいいだろう。他の大人の意見も聞けるしね」


ということで、倉庫に戻ることにした。
みんなが先にバイクのところへ戻っていく前に
私はもう一度倉庫に入って写真を撮った。


?「君はここでなにをしているの?」


『だ、誰!?』


いつの間にか扉の前に立っていた男の子。
まだ中学生ぐらいの…子。


?「ここは、黒薔薇の元倉庫だよ?」


『……あなたは?』


?「僕は辰巳(タツミ)。黒薔薇の元幹部だよ。
君は桜蘭の現総長、桜凛だよね?」


『黒薔薇の元幹部?ってことは、
黒犬が総長時代の…』


辰巳「そう。ヒロトにいろいろ挑まれてるんだよね?桜凛に頼みたいことがあるんだ。
ヒロトを止めて欲しい」


え…?どういうこと??
てっきり殴られるかと思ったのに…


辰巳「そこの奥の部屋ってね、ヒロトの監禁場所だったんだ」


『な…んで?』


辰巳「話すと…長くなるかな。
他の元幹部と元総長が集まってる倉庫がある。
桜凛一人で来て欲しいんだ」


罠…なの?
それとも信じていいの?