私は冬真がお腹を抱え込んだすきを狙って 幹部室を後にした。 走ったよ。そりゃあ… このまま倉庫に行けるわけがない。 でも、1人は嫌だった。だからとにかくバイクを走らせて倉庫に向かった。 風で乾いた涙の跡。 みんなギョッとしてたよ。 挨拶も返せなかった。 初めて無視して突っ走った。 バンッ! あけた直後に聞こえる慎人の声 慎人「いつまで寝て……ありさ?」 『…はぁ、はぁ、はぁ』 私はそのまま総長室に入った。